[なお、お風呂云々の遣り取りは聞こえている>>280
聞こえてはいるけれど、異性を気にし始めるお年頃なので、あえて口は挟まなかった。
……というか、慌てて視線をそらしてわざと聞こえないフリをした。
今は回りの様子を観察するのに忙しくて、姉ちゃん達の会話は聞こえてませんよ、という演技をする。
その仕草が実にわざとらしい事など、自分では気づかないのである。
なお、これが日頃なら、何か悪戯しーちゃお! となるところである。
流石に今はそんな気分になれないし、この状況で悪ふざけをするほどお馬鹿ではないけれど。
――日頃の罪状を知るパメラには、釘のひとつやふたつ、刺されても仕方ない状況ではあった**]