―3年前の冬―
[久々に見た幼馴染みの顔は、懐かしい面影があるものだった。>>272
その遠慮のない言葉もまた懐かしく、苦笑いを浮かべて返す。]
なかなか貫禄がついただろ。
そういうお前は相変わらずだが……。
[パパと言っていた少年が幼馴染みの弟と知れば、
そうなのか……と僅かに目を瞬かせた。]
……兄弟ともに変わりないようだな。
[変わらなさすぎだ、という突っ込みは心の中で飲み込んだ。]
いや、もう俺がいない間にいったい何があったのかと……
相当吃驚したんだからな……。
[よもやこれが兄弟間戦争の引き金になったとは思いもよらず。
懐かしい二人の姿に、改めて村に戻ってきたのだと実感するのだった。*]