[どれだけ文句を連ねようとしても、思考の辿り着く先は
“死”という壁、終わったという現実しか無い。
人間である事を続けていろと>>272言われても、皮肉にしか
捉える事が出来ずに苛立ちを募らせるばかり。
また、どれだけ反論しようとも同じ事を繰り返されるだけ
なのだろう事も、薄らと理解はしている。]
それで。
貴方は拾って帰るものは見つけられたんですか?
…心臓をお持ちですから、必要ありませんよね。
[やはり俯いたままの格好のせいで顔は見ないが、
それでも問うのは比較的大人しそうな、血親を討った方。
どうせならこのまま朝を迎え、人として死にたい。
だから放っておいてはくれまいかと。]