[激痛のあまりこぼれる涙までは止めることはできなかったが、再開した親友《ファミーユ》へと、笑顔を向けた。喉から溢れる鮮血は止まらず、けれどもその切っ先が押さえにもなり噴出すこともない]親友《ファミーユ》…ひさしぶりに…………[かすれた声を漏らし、その後は続ず、唇が動くだけに。喉に走る激痛は抑えがたいものであったが、その場に倒れることも膝をつくこともはせずに、その身は立たせたままで、親友《ファミーユ》と向き合っていた]