― 少し後の事 ―
[ローランドとのやり取りの後、また少しうとうとしたりしていたが。
目を覚ました仔竜がぴぃぴぃ、と鳴く声で目を覚ました。
本部の外に行きたい、と訴える声に何事? と思いつつ外に出て]
……リーゼロッテくん……と。
その仔、は。
[呼びかける声>>269にそちらを振り返り。
手を挙げる姿と、その腕の中で前脚を上げる浅緑に気づいてひとつ瞬いた。
そんなこちらの戸惑いには全く構わず、仔竜は虹色の煌めきを散らしながらぱたぱたとリーゼロッテたちに駆け寄って。
『ありがとね、力、かしてくれてありがとね!』との意を込めたぴぃぃ、ぴぃぴぃという鳴き声を上げていた。*]