[ ディークの疑問には首を傾げる。
流石にセキュリティの話となれば
乗員の方が詳しいのでは、と思いながらも、発見した
紋章の文様を思い出す。
当然ディークの知識レベルは知る筈も無く。
──金馬号に
あいつは金品略奪目的で船を襲うような奴じゃない。
現に僕のような正体不明の不審者を
「困っているから」と船に乗せて保護してくれたのだから。
“困ってる人を助けるために作った”>>0:143と
豪語していたのは本当なのだろう。
次に会う時は是非礼をさせてほしい、と約束していたが。
──様々な推測の結果、あいつは船に乗っていない気がした。]