[抱きとめた身体は、此方が驚くほど華奢で、同時に柔らかなもの。
はなして>>207と、そう口にする彼女の言葉を聞き入れるつもりなどさらさらなく]
……そんなに嫌なら、
自分で振りほどいてみろよ。
それができないならば、
アンタが心から敬愛する神に
助けを求めてみたらどうだ?
アンタほど忠実な使徒ならば、
もしかしたら神も救ってくださるかもなぁ?
[此方の言葉に耳を傾けまいとするのを見て取れば、浅く呼吸を繰り返す、その耳許にじっとりと嬲るように囁く。
同時に、顎に添えた指先で仔猫にするようにして喉元を擽り刺激を与える。
今、自分がどのような状況にあるか、あらためて思い知らせるために]