[振り下ろした尻尾は両の足で支えるにはやや不安定で、先ほど爪で切り裂いた肩口へと振り下ろされることになるだろう。それとともに、こちらの尻尾よりも早く、親友《ファミーユ》の思いを乗せた魂《レイピア》は確かに自分へと届いた。鱗でありながら柔らかな逆鱗をその切っ先が貫き…喉へと刺さり、喉に鋭い激痛が走るのを感じながら]ううっ…あっ……[悲鳴に似た声をあげかけ、それを抑えると]