[ 子供染みた、幼稚な願い。そんなことを口にした自分が、滑稽で。ばかばかしくて。ふ、と困ったように口元を緩めて。ゲオルグの瞳を見上げただろう。─── 護りたい、そう思う心がしくりと痛む。 小さな子供が泣きじゃくる。 そっと抱きしめたかったのに…… きづいたら、 その手は真っ赤に染まってた。 ]