[胸ぐらを掴まれて、ディークの琥珀が突き刺さる。それを避けることをせず、真っ直ぐに見返した。避けてしまえば、指揮官であることも。何よりも、彼の友人である資格すら失くなってしまう]……わかってる。俺が馬鹿だった。[ディークの言葉がひとつひとつ突き刺さる。身分に伴う責務。ずっと大事にしていたきて、それ故に逃げ出すことを選べなかったのに、たった一度の過ちで全て瓦解してしまうところだったのだ。それだけ自分のとった行動は罪深いのだ――]