て、わけで、仕切り直しと行くか。
……この門の先にあるのは、『神代の古戦場』。
こういうと聞こえはいいが、ようは、浄化しきれなかった瘴気や怨念を封じ込めた場所だ。
でもって、ここの最深部に眠っていたはずの遺物が動き出している。
それが、ここんとこの異変の元凶だ。
そんな状況なんでな、この先に進むのは、色んな意味でヤバい事になるわけだ、が。
[ここで一度、言葉を切って。
琥珀がもう一度、場にいる面々を見回す]
……それと理解した上で、神代の狂気に触れる覚悟があるかどうか。
誰か一人、俺に……『魔精霊・黒焔狼』に示しちゃあくれねぇかね?
[口調は軽いが、琥珀に宿る色は鋭いもの]
そうじゃねぇと、安心して連れてく事もできねぇんでな、俺としちゃ。
[示せなければ、門を通す事はできない、と。
告げる言葉は、本来の在り様からのもの。*]