人狼物語−薔薇の下国

536 吸血鬼の城 報復の狂宴篇【R18】


聖女 ナネッテ

[揺さぶりが止まる。それが何を意味するのか、もう今の自分には分かってしまう。
今日だけで幾度と無く繰り返されたことだ。最初は泣いて懇願したような気もするが、もう無駄と分かると何をしようという気概も湧かない。ただただされるがままに獣欲をぶつけられるだけ。妊娠への恐怖も、諦観に塗りつぶされて消えてしまった。
聖騎士に女性はほとんど居ないが、祓魔師にはある程度女性が居る。魔物との交戦、とりわけ淫魔インキュバスなどに破れ純潔を失うものも少なくはなかった。そのため、純潔の有無は決定的な要因にはならない。だが妊娠はそうもいかない。教会の戒律は、自害と堕胎を許していないのだ。望まぬ子を孕んで引退するものも、一定数居たのである。ならば恐れるべきではあるのだが――そんなことより、渦巻いていたのは別のものである]

(のど……かわいたな……)

[男達はそう操作されているのかどうかはわからないが、子を成さない部位――口や肛門などだ――に一切手を出して来ない。必ず胎内で果てるのだ。結果としてもう一つの疼きは、代替すらも満たされないままに渦巻いていたのである**]

(282) 2020/06/12(Fri) 23:52:25

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby