― 天輪湖への移動中 ―[遠回しの許しは伝わったようで、返されるのは礼と感謝の言葉。>>232] 剣を、捧げた相手……か。 つまりは、きみにとっての王、ってとこかな。[向けた言葉はごく何気ないもの。『虚無』と関りがあるらしいその存在は、予測もつかないけれど。空へ向ける瞳は、それが大切なのは感じ取れて] なら、ここにきみがきたのは風の縁の導きなのかもね。[風の縁は、強い想いを拾うんだよ、なんて。告げる口調は冗談めかしていた。**]