-少し前:オプティモ-
そうですね。困ったものです。
[>>259 付かず離れずの距離を取りつつ問答をするシメオンに。
こちらも貼り付けた笑みを崩さぬまま、いつもの調子で。
ただ、それ以上巫女姫の事については深くはこちらから言わなかったか。相手を警戒しての事か、はたまた巫女姫を想ってのことか。
正直、なかなか帰路につこうとしない彼女に肝が冷える思いだった。
一刻も早く敵陣を去り、王都に戻る事を勧めてはみたが―――
もっとも、私の忠告を彼女が聞き入れてくれたとは思っていない。
だからこそ、私に断りも入れずに、独断でシュビドへ行ってしまったのだから。
ならば、此方から動くまでだ。]
………そうですか。それは残念ですねぇ。
私も共和国の事を、ぜひ聞かせて欲しかったのに。
[やんわりと教鞭を受ける事を断られると。
大して残念そうでもないのに、大仰に返してみせた。]