― 八幡 甲板 ―[甲板へと降り立った男は、カナンへは目礼するに留め、先ず負傷した鳴丸を第一にと取った。鳴丸の治療を精霊師に託し終え龍社へと連れた後。]引かぬは助かり申したが、いささか肝を冷やしましたぞ。[>>243男はそう仕える人へ言う。助けられたのもあり、説教に入る心算は無かったが、どちらにせよ、言葉は帰還すると申し出に降りたディークの登場により一時閉じられる。島の話はそこではじめて耳に入れた。]