[ そうしているうち、駆寄ろうとした
妹という少女が>>243が、
ふと、足を止め。急に青ざめて震えだす>>244
父の差し向けた海賊討伐艦隊のことを…
彼らからしたら、裏切りに見えても仕方のなかっただろうそれを
思い出しているとは気づける由もなく。]
……大丈夫か? どうし……
[ 案じる声が、問いかけに固まった。
光を紡いだような金色の髪、
瑞々しい植物の葉のような、綺麗な瞳。
記憶の中の少女より大人ぽくなってはいても。
かつて、妹のようにかわいいと思っていた、
その色彩の持ち主を忘れられる筈もなく。
さっき見た指輪が、見間違えでなくテオドールのものなら……。]