[猫が王を讃えるその言葉>>242に笑顔のまま、首を傾げる。
王は公文書を書いているそぶりを見せなかった。
王が鷹匠としてこの諜報員を気に入っていたのは
記憶の片隅にある。秘匿にしていた公文書。
そもそもその公文書の事実がなければ隠す以前の話ではあろうが。
そんな風に思いながら特に考えは口にしない。
促されれば
ほんまにそんな話、寝耳に水やったわ、俺も。
などと加えたかもしれない。
続けて、どちらの王が立とうがお構いなしの様子の相手は
軍の人間とはいえ末端ということか、などと思い]
猫のような気まぐれさ。
ホンマ、見習いたいわあ。
[にこりと微笑みかけて
そんな風に称賛の言葉を述べた。]