[2歳年下の、一応幼馴染ではある少女。
昔は、若干複雑そうな家庭事情など露知りもせず。
元気で明るい、比較的、当時のペーター少年には好みな感じの女の子、と云う印象だった。
珈琲の味に笑われて、軽く眉を寄せたら、ぷい、とそっぽを向かれて軽く頬を膨らませたのだったか>>214]
[その後の10年は、以前と比べて疎遠になった方だが。
カタリナには限らない。比較的、村全体から疎遠がちになった気がする]
[とは言え、唯ひとつだけ逆に、村で今まで以上に親密な関係となってしまったお医者さんのお家に住んでいる以上、顔を合わせる機会は必然と多いほうだが。
避けてる訳ではない。
だけど昔の様に気軽に合わせられる顔ではないからその姿を気にしてしまう。
冷たい息を吐き出して、診療所の扉を開けた。
二代目である、己の主治医さんが既にいるだろう、と今日もその顔を覗かせる]