[ ウェルシュを見送った後、部下の屯する酒場に顔を出し
ウォトカベースのカクテル、ブラッディ・メリーを頼んだ。
酒はほどほどに好きだが、飲みに来る事は少ない。 ]
……あ、いけね。説明に付け加え忘れた。
あの魔法弾は、当然だけど同じ種類の鉱石を身に着けてても
同じ効果があるんだった。
要するにアメジストの瞳でアメジストのペンダントを身に着けた
相手に対してアメジスト魔法弾を使うなら、効果が数倍に――…
[ 自分で言っていてこんがらがりそうだ。
カクテルを飲みながら、独り言をつぶやいた。 ]
そういえば俺、士官学校にいた頃、何も考えずに
皆に眼の色と同じ宝石アイテムあげてたっけな…
……まるで、いつか殺す日のために……