―王の間へ行く道すがら―
[狼の姿がお気に召したのか、もふもふと毛並やら肉球を表情を変えずに触ってくる子供に聊かの恐怖を覚えなかったとは言わない。>>272
ぎりぎりまで我慢したが、耐え切れなくなり人の姿に戻れば何か言われたかもしれないが、気にしない。
途中ポツリと零れた言葉に、足を止める。]
俺の願いはお前と共の歩むことだと……
[もう一度繰り返そうとして、溜息をつく。
これでは堂々巡りだ。]
……俺が嫌いという訳ではない、という前提で話すが
何がお前をそこまで、押し留めるんだ?
[ソマーリュと彼の会話、ベッド下にあったというギィが与えたという銃。
導き始めた時から何か事情はあるのだろうとは思っていた。
ただ、彼が話したくないのなら話すまで待とうと思って聞かずに来た。
けれど、聞かなければ自分も納得出来ない。そう思い踏み込んだ。*]