話したいこともあった クレステッドではなく俺の、怨嗟を[娘から視線を銀の月へ向ける。それを拾い上げることはせず、左手を宙へ上げた。何もない空に 半透明の鎌を生み出す] ……だがもう殺す[あの胸をアイリの月が貫いた時── 記憶は鮮明に何度でも、死の瞬間を繰り返してきた。 ヒトガタはその記憶を参照し、再現する。振りかぶる死の鎌は狂わぬ軌跡で 娘の背を指した]