…今の状況が、俺が10年前に危惧したとおりになってるか、と聞いたな?
[男は静かな声音で、話を戻す]
そうならない為に、俺がいた。それが10年前の、ジョーイとの約束だ。
力弱い者が出来る限り戦火を逃れ、大きな争いが止められぬほどに膨れ上がらないように…
[そのために、わざわざ
それでも数千の兵が、失われた。ガートルートも救えなかった。
[済まなかったな、と、言って、男はクロードの頭に手を伸ばし、くしゃりと撫でた]
もう少しうまく出来りゃ、お前の痛みも、少しは軽くしてやれたかもしれない...
[ 子供の頃、悪戯小僧二人に拳骨を落とした後で、いつもそうしていたように// ]