……貴方の同胞の一人は、私が殺した。
……、……怒る?憎む?
聲が聞こえるのは、
身体の一部を貰ったからよ。
聲が聞こえたとき、どこか安堵した……
兄と確かに、繋がっていると思った。
貴方達を助けるために、
生きろ、と言われている気がしたわ。
償う理由と、手段が得られた……。
[ 彼の返答がどうであれ、言葉を続ける。
正しいことではないと、意識のどこかでは感じている。
でも、赤いERRORが鳴り響いて、"正しいこと" が分からないのだ。
助けたい、その気持ちに嘘はないのに。
くるり、反対を向いてしまっているようで。
助けてくれと、伸ばされた小さな手を握ってあげたい。>>1:3
血に塗れたその手を、拭ってあげたかったのに……
自分の手も、また真っ赤なのだ。 ]