そうか……。
では、過去にも魔女をやっていたものからの忠告だ。
君のご家族のためにも、この試験から降りるがいいよ。
[もし、契約者から知識を得ていれば、気付けるだろうか?
もしくは、契約者本人が気付くだろうか。
この闇刈人こそ、元魔女であり、人狼だと。]
……魔女なんざ、いつだって死と隣り合わせ。
君が死んだとき、ご家族はどう思うかな?
しかも、その死因が、普通の人間になど正しく理解されることはない。
訳がわからないまま、悲しみ続けるしかないのだよ。
[蘇るのは2年前。
友人、そして相棒のお通夜で、泣き腫らし、憔悴しきった友人の家族の姿。]