ん、早いな。
オズワルドか…。
「ルージュ・ブラン…その言葉を知る前に、私は仲間の間に「敵」が居る事を感じていた。それは、仲間にとって害のある存在であろう。仲間の血を吸う事になんら躊躇いの無い…
そういう目で覚醒の時を探っていたからだ。
だが、同胞の血を欲する事がルージュの特徴では無いと
これで分かった。それはブランであろうがルージュであろうが個体差の範囲だと。
ルージュが…どういう動きをするのか、私にはまったく予測ができないのだ」
[城壁の上で、壁に背を預け片膝を立てて座りこむと、沢山のイドを回りに呼び寄せ、戯れながらその一羽に託して送りだす]