[言伝を頼まれ、小さく顎をひいて頷く。>>269]
わかった、ウォレン・オズワルドに伝えよう。
[皆の呼びかけから整理推測するなら、そのオズワルドというのは確か、こちらにあまりいい感情を持っていない様子の男である。
だが、この言伝を'声'で投げるのは礼にもとる気がした。
ましてや、こちらからもオズワルドとの関わりを避けたと思われるのは癪である。]
必ず、直接、伝える。
[オズワルドにはむしろ迷惑であろう正当感をもって宣言する。
オズワルドは黄砂の村に留まっているようだから、今からアイリと戻れば見つけ出せるだろうと、剣士が旋風に消えるのを見送った後、アイリを促して馬首を返した。]