― 天魔対戦〜光牙 ―
[黄金の流星雨が溶岩弾やそのほかの攻撃によって薙ぎ払われた後。上空にある黄金の輝きはより一層強さを増す。
空が白銀へと化してから、地上に注ぐ太陽の色は妙に薄青く褪せて感じられた。
元より地上に生きていた者達は、そんな太陽よりも今宙を飛ぶあの光をこそ太陽と信じる。そんな輝かしくも温かな光が、今度は太さをより増して飛来する。>>245
光あれ。人間どもの祈りの言葉が、どこかで唱和した。]
───…ふ。
[翳した掌から膨大な魔力が流れだし、緋色の光放つ障壁を形成する。
光の槍が障壁に触れた瞬間、いくつもの爆発が連なった。
受け止めるのではなく吹き飛ばす。
より攻性な障壁は、双方のエネルギーを光弾へと変化させ、周囲へ敵味方関係なく降らせた。]