[相手の笑みへはただ肩を竦めてみせ]
…機械相手に命を落とすほどヤワな鍛え方はしてねえさ。
[口にした言葉の半分は本当で半分は嘘だ。
鍛えているのは本当にしても、やや命の危機を感じた事実はある。
それをはぐらかして答えたのは、ベル流に言うならば
「お客様に不安を与えない為の」リップサービスといったところ。
そして、ところでと話を逸らせば、カークへも尋ねたものとは
また少し違った質問をトールへ向けてみようか。]
隔壁の降りたあとは何か変わったことが無かったか。
――…例えば、誰か新しい顔が増えたとか?
[質問の理由を聞き返されたなら非常時に誰かが
バックヤードの通路を通っていたらしいことを知らせ、
もしかしたら先にメリーと接触していたかもしれないと
一部分をぼやかして伝えただろう。*]