[ ディークと名乗った青年は、やはり気分の良い者だった>>246。
少年のように明るい笑みを浮かべたかと思えば、
次の瞬間には表情が曇る。
ベルガマスコとの対話の中、ころころと変わる表情を
横で眺め、話を聞きながら観察する。]
この船は過去から定期的に侵入者がいるみたいだけどね。
昔の僕も含めて……ね。
メリー号のセキュリティレベルまでは流石に分からないけど。
相手の船が僕の知る船だとすれば……
船長は知っている人かもしれない。
ただ、少し前の話だから違うかもしれない。