[…しばらくして、背後から足音が近づいてきた。目元を ぐい。と服の袖で乱暴に拭って振り返る。] …、ゲオルグ。[ウルケル傭兵団の中でも、特に目立つ活躍を見せた男。タクマが乗船する巡洋艦を救出した鮮やかな手腕は記憶にも新しい。] 終わった、 な。[ぽつりと言葉が落ちる。]