[到着したカレン周辺の地形を眺め、まずは魔法陣を設置する場所を決めた。
布陣について、いちいちテオドールに認可伺いをたてたりはしない。
要点は先の伝達で告げられているし、不安なら誰か寄越すだろう。
それ以外は自分の判断で動けばいい。自分は魔導師だが、それでも一軍を預かる身なのだ。]
わたしは見込まれているのだから。
あの方の負担を、いくらかでも──
[開戦は夕刻、と触れがあった。
余裕はあまりないが、魔法陣の作図は他人に任せるわけにはいかない。
ベリアンはひとり黙々と作業を進める。**]