[そして示されたのは、いつ出るか、という選択肢だった。]
いいよ。二の矢で出る。
あの人が頭堅いなら、きっと正面からこうぶつかるよね。
俺たちは、あそこの上から、こう、相手の横に突っ込むよ。
[こう、と示したのは馬で駆け下るにはやや急な斜面だ。
自分たちなら問題ない、と自信を示す。]
一当たりしたら一度引くから、あと任せるよ。
[倍以上も年の離れた相手に向かって物怖じもせずに言ってのける。
奇妙な共同戦線だったが、負ける気はしなかった。
ただ、女将軍の手腕に何度も驚かされることになるとは予想もしていなかったけれど*]