それではお引き留めして申し訳ありませんでした。 あなたとお話しできたことを嬉しく思います。 いずれは、あなたの夢が叶いますように。[一方的に話を終わりにしてウェルシュを送る素振りを見せたが、ふと何かを思いだしたように立ち止まる。] ─── もし、アイグル少佐……ウィズルカ・ストンプの遺体をそちらでお引き取りになるのでしたら、どうか、帝国領にいる彼女の母親へ、なにかよすがとなるものを残してあげてください。 髪の一束なり、装飾品なりで構いませんから。[そうして、改めて一礼した。]