[それぞれの花を作り終わり、様々なことが、ひと段落したならば。
それを手にもつと、Nルームへ向かおうと立ち上がる。
勿論、出来上がったカレルの薬も忘れずに胸ポケットにしまって。
そして見つけたのは、ジョニーが手に持ったメモ。>>228
聞けば持ってきたのはアレクシスが来るよりも前だという。
受け取って中を開くと、そこには、アリーセが気を失ってしまったことが書かれていて。
え、教えなさいよ、とジョニーに文句を言う。
おそらく自分にメモを残したのは、同姓だからだろうと推察。
そして、メモを残したことから考えて緊急性は低いのだろうと判断した。
だって、もし本当に必要であるならば、……そう、例えばクレメンスなんかを通して、自分に連絡が来ている筈だから。
……役に立つかどうかは、さておき、だ。
気を失って起きなかった、命に別状はなさそうだけど、一応メモを残して……その後、医務室に運ぶか、それともその場に留まったか……という所?
自分はそのとき夢の中だったわけだけど……と、おおよそのあたりを付けながら、とりあえず、マーティンに連絡を取ってみることにする。
足は、Nルームに向かいながら……マーティンが、出てくれるようであれば、詳しい事情を聴くだろう。*]