― 上空 ―[後ろを取っての一撃はまたもかわされる。正確な狙いがつけられていないのだから、避けられても無理はないのだが] ……忘れたくて、忘れたんじゃないっ……![零れて落ちるのは、掠れた呟き。少なくとも、彼に関してはそうなのだと思う。でなかったら、思い出せないのがこんなに苦しい理由がつかない]