[不意に呼び掛けられ、入り口のほうへ視線を投げる。そこにいたのは、シモン>>274きっと通りがかったところなのだろう。彼も不自由な身体でこんなことに巻き込まれ、哀れだ。……人狼ではないのなら。] 兄さんと、話をしに来たんだ。 ……そんなこと、無理だけどね。[その返事に嘘は少しもなかった。死んでしまったから、ではなくて視えなくなってしまったから、だが。]