――そうですか。
[>>206レオの返事に少女は少し安堵する。
少女は短い間にオヴニルの再生能力に対応する方法を纏めようとしていた。それは荒削りなものではあるが。
砕け散ったあの時に撃破したように思えたが、こうしている間にも徐々に己の欠片を取り込んで殆ど戦う前のような身体に戻ってしまっている。
否、見間違えがなければ心なしか体表の一部は凍っており、小ぶりになった気がする。]
――オヴニルはの二つ名は『輪を作るもの』。
不死の能力があるのであれば、其方で知られる筈ですわ。
であれば、あの再生能力には制約がある筈。
現に少しだけ動きが鈍く、小さくなったような気は致しませんか?
ですから――
[核を見つけて、今度こそ粉砕してしまえばいいのではないか、と。
火炎の魔法であれば身体を焼き尽くしてしまえばいいが――少女は流水の力の使い手である。]