―昼:宿屋3F フリーデルの部屋―
[普段なら、その声>>270に対して笑いを返すことは無かっただろうが。
この状況下だからこそ、エルナの考えを理解したのかもしれない。――それは、ある意味本能的に。
フリーデルもまた。軽く苦笑する。]
……運に味方された人狼でないことを祈りましょうか。
[そう言って、軽く目を伏せて。
「無理しないで」とエルナは言う。>>272
数秒。ノブを握ったまま身体は止まる。……その姿勢のまま、首をふる。声音の芯は、先ほどよりも通っている]
ごめんなさい。
……これをしなかったせいで、昔話の滅亡した村みたいになったら。
[……エルナも、同じように殺されちゃったら。とは、さすがに言葉には出せなかった]
……それこそ私は死んでも死にきれない。