[ 再度の咆哮と共に、火焔が渦巻いて、風刃を受け止め、更に風竜の眼前にまで迫る。 ]はああっ!![ だが、その時には、ブレスの一部が、ぐるりと空を薙いだカレルの剣に纏いついている。渦巻く風が第二の刃となって炎を斬り開き、風に煽られた炎は、さらに剣を覆って燃え上がる。巻き込まれ、渦巻く風と炎に包まれた剣はカレルの腕をも燃やすかと見える。しかし、その熱も感じぬように、カレルは強く剣柄を握り、ただ真っ直ぐに、風纏う竜と共に空を駆けた。 ]