― 神域への門 ―[調査隊の面々、それぞれが動く事で黒狼はその数を減らしていく。そして数が減るにつれて、黒狼たちを捉える狂気は薄れていくようだった]……いー加減、思い出したか、黒輝?てか、いつまでも喰い残しの狂焔の残滓に惑わされてんじゃねぇよ。お前の主……黒焔狼はここにいるだろっての![己が正面に立つ、他よりも一回り大きい狼に向けて呼びかける。その声に、黒狼たちが一斉にびくり、と震えて動きを止めた]