― 王都陥落から数日後:城門前 ― あの若造に、それほどの価値があるのか?[死なせるわけにはいかないと、青年は言う。それを、揶揄するように問い返したが、己の言葉の矛盾は自覚していた。価値があるからこそ探させているのだ。忌々しい血を根絶やしにするべく。]