[フレアが炎を吐く横を抜け、蜘蛛糸の先を鈍色の龍の胴へと投げた。くねる胴に何度か蜘蛛糸を避けられるが、そのお陰で動きが少ない部分が見える。囮の蜘蛛糸を放った後、動きの少ない部分を狙って蜘蛛糸を放つと縛り上げるように結びついた。ぎちりと綱引き状態へと持ち込む]逃がすわけにはいかないんだよね。[確実にアイリに届かせるために。足場である蜘蛛の巣の上を器用に渡り歩きながら、鈍色の龍をその場に留めた*]