(きっと...)
[ きっとそれは、両軍の戴く二人の若者、異なる色の、けれどどちらも眩く明るい光を放つ二つの魂の抱く誇りが、双方の軍に宿っている証、なのだろう ]
ラモーラル正規軍小隊長ダーフィト・エイワズ、一騎打ちの申し出お受けしよう。
[ そう告げると同時、自らも馬を飛び降り、エドルファスに向かって駆け出す。
開始の合図も挨拶もない、不意打ちに近い動きだが、相手が迎え撃つ体勢を整えるだけの間を、僅かにその歩速で調整はしている、とは、手出しを控え、仕方ないなとばかりに苦笑した部下達だけが知ることだった// ]