― 天獄の泉 ―
………なんていうか………。
[思ったより普通というか、娯楽施設のような趣きに、意表を突かれて呆然としてしまう。
しかし、さすが結界は強固なもので、これは生半可な力で破ることはできないのは見て取れた。
このまま入っていいのだろうか、と僅かに躊躇えば、腕の中にいるメレディスを見つけたここの使用人だろうか、その人が慌てて中に案内してくれた。
どうやら天使がいればよかったようだ。
様々な場所に、色々な役割の天使がいるようで。それを冷ややかな目で見つめながらどんどんと中に進んでいく。
あてがわれた部屋のベッドにメレディスを下した時は、それだけで一仕事を終えた気分になっていた**]