― 回想・8年前のミリカ村 ―うん、干してるじかんはなさそうなの。…コン兄?[不機嫌そうな少年に、少女は少し不安になった。初めて村を離れる。初めて爺やコン兄とも離れる。それに気がつけば寂しくならないはずはなく。気持ちが伝染したかのように、兄のような人に手を伸ばして、服の裾をギュッと握った]