― シュタイフェ・ブリーゼ 甲板 ―[航海中、ふ、と空を見上げた。青い空、蒼い海。二つのあおは、先へ先へと誘ういろ]……この先には、何があるんだろーな、リォウリー。[小さな呟きに海龍はきゅー、と鳴いて首を傾ぐ]あー、いい、いい、言わなくていい。聞いちゃったら、面白味が半減するから。[それに、と。そこで一度、言葉を切って]