もしも、ファミーユに手出しをしたら、許さねえ。もちろん、彼女は俺が護るが、もし彼女が無事でも、お前が何かをしたと判ったら…[ そう言って、わざわざ背に負ってきたツヴァイヘンダーを、右手で抜き、ファミルの眼前に、その切っ先を向けた。部屋の入り口まで離れていても、長大な剣は、少年の鼻先にまで届くと見えたろう ]