ロー!
カレルをお願い、生きてるわ!!
[そうローに声を投げつけて。
駆け込んだ勢いのまま、マーティンに近づく。
もう時間がないのだ、知っている。
50年前の資料を読んだことがあるから。
攻撃されたって、甘んじて受け入れよう。
そして、もし"寝よう"としていても容赦はしないだろう。
何に置いても、ハッキリさせておきたいことがあった。
……どうしても。]
マーティン、一つ聞くわ。
……答えて!
[そう言って、血だまりを意に介さずに、膝をつき。
その場でハンカチを取り出して、止血する。
意味をなさないのは知っているが、血を、彼の命を流し続ける様を見れば、しないわけにはいかなかった。]