人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


調理人 オズワルド

[――それは、調理場で火を起こすためのオイルライターだった。

チン…ッ。
ガンメタリックの蓋を開け、ソマリの目の前で点火して見せる。
赤い炎が、ゆらゆらと揺れ]

 これから執事さんがご用意いたしますのは――
 クソガキの若芽、ロースト風味にございます

 作り方はかーんたん
 新鮮な食材を、こう……調理するだけ 

[止める間も無く、未だ桃色の肉杭を炎が炙った。
揮発したオイルの臭いと、肉の焼ける臭いが立ち昇り。

他に灯りも無い薄暗い室内で。
爪で貫いたまま、その肉体に繋がったまま、
朱い炎が少年の股間を舐めていく――…]

(277) 2013/10/07(Mon) 04:27:45

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