[――それは、調理場で火を起こすためのオイルライターだった。
チン…ッ。
ガンメタリックの蓋を開け、ソマリの目の前で点火して見せる。
赤い炎が、ゆらゆらと揺れ]
これから執事さんがご用意いたしますのは――
クソガキの若芽、ロースト風味にございます
作り方はかーんたん
新鮮な食材を、こう……調理するだけ
[止める間も無く、未だ桃色の肉杭を炎が炙った。
揮発したオイルの臭いと、肉の焼ける臭いが立ち昇り。
他に灯りも無い薄暗い室内で。
爪で貫いたまま、その肉体に繋がったまま、
朱い炎が少年の股間を舐めていく――…]