― 天輪湖 ―[各々が動き始めた先を見る]近付くには足場が要るか。[何といっても鎮める対象は湖の上。空を飛べるもの以外は何かしら手を打つ必要があった]よし、行っといで。[声を向ければ、ウェルシュからわさりと何匹もの水蜘蛛が湧き出る。湖の中へと入ったそれは、湖中に散らばり湖面にいくつかの蜘蛛の巣を作り為した。足場にしても沈まぬそれを、ウェルシュは踏んでいく]